第6回「心臓について」

解剖生理学が苦手です

鼓動~ドックン

鼓動~ドックン
一般に「胸に手を当てる」あるいは聴診器を前胸部の特定の場所に当てると、「ドックン・ドックン」と心臓の脈打つ音(=心音)が聞こえます。この2つの音はどこから聞こえてくるのでしょうか?

心臓は4つの部屋で出来ていて、上部の2部屋を心房、下部の2部屋を心室と呼びます。

静脈は一旦心房に流入して、心室に送り込まれた後、収縮期で圧縮されて動脈へと出て行きます。

この心房と心室の間には血流の逆流を防ぐ房室弁(右 三尖弁、左 僧帽弁)が備わっていて閉じるときに大きな音(Ⅰ音)が聴こえます。

さらに心室には大動脈(左)・肺動脈(右)がつながっていて、それらにも動脈弁(左 大動脈弁、右 肺動脈弁)が備わっていて小さな音(Ⅱ音)が聴こえます。

心室が収縮するときは心室から心房に逆流してしまう事を防ぐため房室弁が閉鎖します。つまりⅠ音は収縮期の直前に聴こえます。

心室が拡張するときは動脈から心室に逆流する事を防ぐため動脈弁が閉鎖します。つまりⅡ音は拡張期の直前に聴こえるわけです。

これらの心音を聴取する事によって心雑音が判別され、心弁の狭窄(閉じすぎ)や閉鎖不全(閉じなさ過ぎ)、さらにはギャロップ音(Ⅲ音・Ⅳ音)が聴取できます。

Ⅰ音もⅡ音も左右とも等しいタイミングで鳴るので心音は2つの音(ドックン)で構成されますが、この左右のタイミングがずれるとⅢ音(ドドックン)・Ⅳ音(ドッククン)といったまるで馬の足音(パカラン)のような音が聴こえるのですね。