第4回「肝硬変ってどんな病気ですか?」

肝臓は高い再生能力を持つ臓器
「肝硬変ってどんな病気なのですか?」 「なぜ肝臓が堅くなるのですか?」

人間に「火」を教えた神プロメテウスはその事で全能の神ゼウスの怒りに触れ、コーカサスの山頂に磔(はりつけ)にされ、生きながら肝臓をハゲタカについばまれるという拷問を受けます。

ついばまれた彼の肝臓は夜のうちに再生し、翌日またついばまれるという半永久的な拷問は後に勇者ヘラクレスが開放するまで続いたといいます。

ギリシア神話における有名な一節なのですが、約2千年近く昔の話でさえ肝臓の再生は当たり前のように扱われています。  肝細胞は70%が死滅しても復元できるほど再生能力の高い臓器です。

但しこの再生も完全に復元と言うわけではなく、一部が線維性組織という固い組織に置き換わります(線維化)

肝硬変とは肝細胞の死滅→再生が頻回に繰り返された結果、繊維化が進行して後戻りできない(不可逆的変化)状態となる事です。

原因はウイルス性肝炎(B型、C型)、アルコール性肝障害、等の慢性肝疾患。

肝硬変の結果、肝臓内では血流障害等が起こり、これが門脈圧亢進症状へとつながっていきます。

(肝)門脈とは主に胃・腸等の臓器から肝臓へとつながる血管の事で、肝硬変等の肝臓の病変によって血行障害が起こり門脈はうっ血を起こします。

この場合門脈を通れなくなった胃腸からの血流は食道や直腸、臍に迂回していき、結果として食道静脈瘤、痔、メデューサの頭といった症状が現れるのです。