第3回「前回に引き続き肝機能。「胆汁」について詳しくお話します。」

肝臓って流行のエコ!?
胆汁前回は肝機能についてお話ししましたので、その続きから。

肝臓の代表的な機能の一つに「胆汁生成」が挙げられますが、ところで「胆汁」って何からできているのでしょうか?

胆汁の主な材料は脂肪の分解産物である脂肪酸、そして血液の色の元、血液色素ヘモグロビンの分解産物ビリルビンです。

肝臓の胆汁生成は脂肪と血液色素の分解産物から行われている、と聞くと何だか廃品利用みたいで肝臓って流行のエコだなぁって感じませんか?

これらが肝臓で「胆汁」として生成され、胆嚢を経由して胆道という道を通り十二指腸に分泌されます。

胆汁の役割は「乳化」といって腸において脂肪の分解を助ける働きをすることです。脂肪の残りカスで脂肪の分解を助けるという点に違和感がある方は「石ケン」を思い出してみて下さい。石ケンの主原料は石油などの「油」。この油の塊が実は皮膚についた余計な油分を落としてくれているのですね。胆汁の「乳化」の作用もこの「石ケン」の働きに似ています。

このビリルビン、赤血球が分解された時は「間接ビリルビン」といって分子サイズが大きく水となじまないため胆汁中にも尿中にも分泌されないのですが、肝臓で抱合という作用を受けると「直接(抱合型)ビリルビン」となり、こちらは水となじみやすいため胆汁中にも尿中にも分泌されます。

この直接ビリルビンは胆汁として腸に分泌された後、形を変えながら便を茶褐色に着色していきます。つまり、血液も胆汁も便もあの独特な色のもとはビリルビンであるといえます。

排泄された胆汁の色素の一部は「腸肝循環」といってまた腸で吸収されて肝臓に戻り再びリサイクルされるあたりも肝臓って人に優しい臓器ですよね。