みんなが苦手な、「母性看護学」と、「小児看護学」の勉強のコツ

みんなが苦手な、「母性看護学」と、「小児看護学」の勉強のコツ
まずは、対応する必修の範囲から

みんなが苦手な、「母性看護学」と、「小児看護学」の勉強のコツ皆さんこんにちは。

今回の「国試対策勉強法講座」では、看護学生の皆さんから「苦手」という声をよく耳にする「母性看護学」と「小児看護学」の勉強法についてアドバイスできたらと思います。

まずは勉強する範囲の見極めから始めます。最初は「母性」と「小児」の範囲に手をつけるのではなく、「必修問題」の出題基準から勉強していきます。たとえば母性では、「正常な妊娠・分娩・産褥」などがそれに該当しますし、「胎児期」「新生児期・乳児期」などは小児の基礎ですので、その一連の中で勉強していくと良いかもしれません。

子どもを生んで育てるという営みは、病気ではなくあくまで自然な営みです。ですから、「正常な妊娠・分娩・産褥」を先に理解しておく必要があります。しかし、一方で身体に大きな変化をもたらすわけですから、身体に異常をきたすこともあります。ここでの医療は「異常な状態に陥らない」ための関わりが求められます。

「母性看護学」の勉強のコツ

次に具体的な勉強方法ですが、母性では「数字」や「定義」がポイントになります。  例えば、「正常な分娩」は、妊娠37週に入ってからが正常で、その前は早産とされますね。「37」と数字が明確に決まっていますが、その数字をそのまま覚えようとすると辛いですよね。ポイントは、なぜその数字になっているのか、という「背景」に目を向けると良いかもしれません。

36週に入ると胎児に成熟兆候が認められるようになるので、37週に入ればもういつ生まれてもOKということです。みな(37)元気と覚えておきましょう。

同様に、分娩を終了した女性は、元の体に戻るのに概ね「8」週間必要です。そこで労働基準法では、産褥期の休業保障を8週間、原則義務化しているわけです。

これらの数字は法規で決まっていますが、人間の生理から導き出された内容になっているということを理解してくださいね。

母性の勉強は、「なんとなく」進めていくよりも項目ごとにクリアしていくことが大事です。「もう『性周期』は大丈夫!」、「『生殖機能のメカニズム』は完璧!!」と勉強すると良いですよ。そして、これらは、概要や定義を勉強したら、その都度対応する「一般問題や状況設定問題」を解くと良いでしょう。「母性」と「小児」は、実習で多くを体験することができないため、医療現場での状況が想像しにくいと思います。「概要」と「問題」を行き来しながら、実際の想像力を高めていくと良いと思います。

この方法は、反復して勉強ができるので記憶を定着できます。例えば、「性周期」で良く出てくる、「エストロゲン」。この言葉を聞いて「苦手!」と思う人も多いでしょうから、いったん頑張って覚えて、該当範囲の問題を一気に解いてみると、同じ言葉が繰り返し出てくることに気がつきます。「エストロゲン」「エストロゲン」「エストロゲン」と繰り返しているうちに記憶として定着していくわけです。

さわ研究所の作った、過去問題集『看護国試過去問完全攻略集』(黒本)は、勉強の効率を考えてそのように構成しているので、「性と生殖の機能のメカニズム」をクリアしたら、次は、「思春期・成熟期・更年期女性のリプロダクティブヘルスの課題と看護」という風に、中項目単位でぜひ使って下さいね。

「小児看護学」の勉強のコツ

母性を勉強すると、「じゃあ、子どもはどうやって育っていくの?」って思いますよね?小児看護を見ていきましょう。

「小児」も覚えることが多くて苦手とする人が多い分野ですね(笑)。何ヶ月で身体がどうなって、初めてしゃべるのがいつか……とか。小児の覚え方のコツですが、自分の中で例えば「1歳の赤ん坊の具体的なイメージ」(図)を持っているといいですよ。1歳児は、上と下の歯が4本ずつくらい生えていて、一人で立ち上がって、早い子はちょっとよちよちができて、親指と人差し指で物がつかめて、「パパ」「ママ」「ワンワン」なんて一言発声ができるようになっている――。1歳の具体的なイメージを持てていたら、それよりも簡単なこと――例えばハイハイとか座るのは、その前にできているはずですよね? 逆に「ママ来て」と言葉をつなげられるのは、2歳かな?なんて。基準を作って前後を推測できると良いですよ。

みんなが苦手な、「母性看護学」と、「小児看護学」の勉強のコツ
大人の患者さんは、病気を見ていたら大丈夫ですが、子どもの場合は病気でも成長は続いています。40歳の肺炎も50歳の肺炎もそんなには違わないですが、1歳の肺炎と10歳の肺炎は大きく違います。子どもの成長発達が、小児看護の原点と考えて、成長配達を常に意識するようにしてください。成長過程は、「エリクソンの発達課題」(図)を理解しておきましょう。国試にも良くでてきます。後は、ひたすら具体的なイメージを頭の中にいれておきましょう。実習の時に、小児特有の検査や観察を知り、受け持った子のケースを足がかりに色々な子どもたちを見ておきましょう。また、実習のタイミングに併せて、国家試験問題の「一般問題」と「状況設定問題」を読むのも効果的です。 「小児」と「母性」に苦手意識を持つ人は多いですが、実は、受験生みんなが点を取りづらい……小児は通ってきた道なのに、なかなか想像できないんですよね。でも、だからこそガンバって勉強して知識を身につけてくださいね。