【勉強のしかた】参考書を読んでもさっぱり頭に入ってこない?(2)

前回は、「参考書を読んでもさっぱり頭に入ってこない」時の解決方法として、「中学生にもわかるように説明する」ことを紹介しました。そして宿題は、「心臓の一部の筋肉が死んでしまっても、他の部分が生きていったら大丈夫じゃない?と聞いてきた中学生にわかりやすく説明してみる」でしたね。

肝臓は大部分を切り取っても残った部分だけで役目を果たせるし、肺や腎臓も片方だけで生きていける。なぜ心臓は、一部の筋肉が死んでしまっただけで止まってしまうのか。そんな疑問を持つのは当たり前です。そこでまずは、心筋梗塞でなぜ心臓が止まってしまうか、を考えましょう。

<解答例>
心筋梗塞の発作で心臓が血液を送り出せなくなるのは、心室細動のせいです。心臓がたくさんの血液を送り出せるのは、心臓が電気信号によって大きく動くからですが、心室細動というのはその信号が乱れてしまい「小刻みに心臓が震えている状態」なんですね。
では、なぜ心臓を動かす電気信号が乱れてしまうのか?それは、この信号が心臓全体を伝って流れていくからです。そして心臓の一部の筋肉が死んでしまうと、残りの部分の筋肉が生きていても、それを動かす信号がちゃんと伝わらなくなってしまうのです。それによって心臓が小刻みに震え、血液を送り出せなくなってしまうのです。

これでも中学生には難しいかもしれないですね。
そもそも、体の中で「電気信号が流れている」と言われても実感がわかないかもしれません。解剖学をしっかり勉強しないといけないのは、病理の話をするときにも、その基礎には解剖学の知識が必要だからなんです。
そうした「前提となる単語や知識」を意識して勉強をするようにすれば、少しずつ頭に入ってくるようになりますよ。