さまざまな臓器の連携(3)

さまざまな臓器の連携(3)

前回は、自律神経系のうち交感神経について解説しましたね。今回は「副交感神経」を見ていきましょう。

昔は人間も自然の中で暮らしていました。暗闇の中で獣と戦うこともあったでしょう。危険を感じたときには、反射的に交感神経が優位になり、体に「がんばれ!」と指令を出して活発に動くようにしていました。ただ、1日中この状態だと疲れてしまいますね。体をリラックスさせるために「休もう!」と指令を出して休憩を取る必要があります。これが、副交感神経の役割です。

外敵の心配をせずに安心して過ごせる環境ができてから、ようやく副交感神経は働きはじめます。主に、生体機能の維持・促進をする役割です。食事をした後に、消化器系の器官の働きを活発にして必要な栄養素を消化したり、睡眠をとって体を休ませることで、エネルギーを蓄えられるようにしています。
ちょうどシルバーウィーク5連休がありましたが、普段の疲れを取ろう!と思ってしっかり休んだ人は、木・金としっかり活動できましたか?長い時間、副交感神経が優位になっていると交感神経に切り替わりづらくなります。いわゆる「休みボケ」ですね。休みすぎても、働きすぎても自律神経のバランスが崩れがちになり、調子が乱れてしまいます。「がんばれ!」という交感神経と「休もう」という副交感神経のバランスを取ることによって、心と体の健康が保たれているのです。

出題
問題:次のうち、副交感神経と関係のないものは?

1.眠くなる。
2.瞳孔が開く。
3.便が出る。
4.勃起する。

正答:2

1の「眠くなる」、3の「便が出る」、4の「勃起する」は、どれも生体が安心して過ごしている時に見られる反応です。
1.の「眠い」という感覚は体に「休んで疲れを取ろう」と促しますし、3.の便は体内で不要になったものを排泄して代謝を促します。4.勃起は生殖活動に必要な反応ですね。どれも、外敵から襲われる危険がなく、身の回りの安全が保たれている際に見られる反応です。
しかし2.瞳孔が開くは、遠くを見渡し、より多くの情報を得ようとする反応です。これは、交感神経によるもので、副交感神経とは関係がありません。