さまざまな臓器の連携(2)

さまざまな臓器の連携(2)

皆さんご存じの通り、自律神経系には「交感神経」と「副交感神経」があります。今回は「交感神経」の理解を確認します。

とても簡単に言えば、交感神経は体全体に「がんばれ!」と指示を出します。何か危険が迫っている時、チャンスが巡ってきた時、筋肉や頭脳がそのパワーを発揮しなければならない時、そんな時に交感神経は活発になります。では、そんな時に体の各所にどんな反応が起こるかを考えてみましょう。

目は、より多くの情報を的確につかみ取ろうとして、瞳孔が開きます。
体が多くのエネルギーを使えるようにするため、呼吸は速くなり、多くの酸素を取り込める態勢を作ります。
心拍数は上がり、血圧も上昇して、全身に多くの血液を送り届ける準備をします。
脳や筋肉により多くの血液(エネルギー)を配分するため、消化器の活動は低下します(消化器は、危機が去ってから活動すれば良いので)。

実際には、各臓器でもっと細かい様々な反応が起こりますが、常識的に考えるだけでもたくさんの反応が思い浮かびますね。「自律神経の働き」をただ覚えるだけでなく、緊張した時、危機的な時に体に起こる反応を思い浮かべながら勉強すると、わかりやすいはずですよ

出題
問題:次のうち、交感神経と関係のないものを選べ

1. 恐い話を聞くと手が冷たくなる
2. 試験期間中に便秘になる
3. ごちそうを目の前にして唾液が増える
4. 憧れの先輩と会うとドキドキする

正答:3

1の「恐い話」、2の「試験期間中」、4の「憧れの先輩と会う」は、どれも生体がパワーを発揮する準備をする場面です。
1.の「恐い」という感覚は「逃げる準備」を体にさせますし、2.の試験期間中は頭脳が活発に動けるよう交感神経が優位になります。4.憧れの先輩と会う場合も同じですね。そして、交感神経の働きで血管が収縮すると手は冷たくなり、消化管の活動が低下して便秘になり、心拍数と血圧が上がると「ドキドキする」と感じるわけです。
しかし3は、ごちそうを目の前にし、消化器が食べ物を受け入れるための準備として唾液が増えるものです。これは副交感神経の働きによるもので、交感神経とは関係がありません。