非特異的防御機構(3)

非特異的防御機構(3)

前回紹介した「非特異的防御機構」の第一の関門が突破されてしまったらどうなるのでしょう?見事に体内への侵入に成功した病原体は、好き勝手に暴れまわることができるのでしょうか?いやいや、そうはさせません。体内に病原体が入っても、二番手、三番手と次々に襲い掛かってやっつけようとするのです。

例えば皮膚が破れて(傷ついて)細菌が体内に入ってきてしまった時、体の組織は「バリアが破られた!」という化学物質を出して周囲に知らせます。すると、毛細血管から白血球(好中球やマクロファージ)が出てきて、侵入した細菌を貪食(細胞内に取り込んで壊す)します。それだけでは対応しきれない場合は、全身から白血球が集まってくるのです。

ちなみに好中球やマクロファージは通常「異物」や「病原体」だけを貪食し、自分自身の細胞を攻撃したりはしません。好中球やマクロファージは、「非特異的」に侵入者を攻撃しますが、「攻撃してはいけない自己の細胞」を見分けることはできるのです。

出題
問題:白血球とその説明の組み合わせの中で、誤っているものはどれか?

1.好中球-ウイルスを選択的に捕食する
2.好酸球-寄生虫の感染で増殖する
3.単球-血液内での形であり、組織内に移動してマクロファージ等に変化する
4.マクロファージ-病原体や役割を終えた赤血球を捕食する

正答:1

1.好中球は殺菌・貪食能力を持ち、主に細菌を捕食する。
2.好酸球は、寄生虫の感染に反応するほか、アレルギー反応を引き起こす作用を持つ。
3.単球は大型の白血球であり、血液内では細菌を捕食する。血管外に出るとマクロファージ等に変化する。
4.マクロファージは、病原体や役割を終えた赤血球・細胞の破片などを取り込んで消化する他、「特異的防御機構」である免疫系にも関与する。