非特異的防御機構(1)

非特異的防御機構(1)

私たちが呼吸している空気も、触る物体も、食べるものも飲むものも、生体にとっては害になるものを含んでいます。空気中も物体の表面も、様々なカビ・菌・ウイルスに汚染されていますし、空気にはそれらに加えてホコリや目に見えない細かい粒子も含まれています。しかし、これらの異物が体内に取り込まれてしまわないように、私たちの体はたくさんの防御システムを持っています。

この防御システムは大きく「非特異的防御機構」と「特異的防御機構」に分けられます。「特異的」というのは簡単に言えば「ターゲットが決まっている」ということ、ですから「非特異的」というのは「ターゲットが決まっていない」ということですね。例えるなら、「非特異的防御機構」は怪しい人物を全て食い止めるガードマンであり、「特異的防御機構」はある犯罪者を追っている刑事のようなものです。また「非特異的防御機構」は、1つの関門を突破されたらそれで終わり…ではなく、何重もの防御システムを持っているのです。

出題
問題:以下のうち「非特異的防御機構」に関係のないものはどれか?

1.胃酸
2.リゾチーム
3.尿
4.T細胞

正答:4

1.分泌物(気道・消化管)に存在する。母乳など分泌液中に多く含まれる。
2.ヒトの血漿中の免疫グロブリンの中で最も多い(約3/4)。胎盤を通過でき、自分の免疫系を確立する生後1週間頃まで胎児を守る。
3.ごく微量しか体内に存在しない。気管支喘息などのアレルギーに関与する。
4.抗体産生細胞に関与するが、量は免疫グロブリン全体の1%にも満たない。