第8回 「かめきちの母の新人時代の臨床経験のお話です・・・」

知識は臨床で私たちを助けてくれます

皆さんこんにちは。

夏期講習おつかれさまでした。暑い中、それぞれの会場で1日机に向かう4日間、本当にお疲れさまでした。

第100回受験生にとっては「国試、国試」とそろそろ心に重くのしかかってくる時期に突入してきたのではないかなと思います。夏期講習も国試に受かるためのものではありますが、国試のあとにはすぐに臨床が控えております。ぜひ、そのためにも頑張っていただきたいと思います。

「芸は身を助ける」などとよくいいますが、看護師もそうです。知識は身を助けます。

かめきちの母がまだ新人ナースのころの話をします。心不全の患者さんだったかしら、心不全による肺うっ血状態で、軽度胸水がありました。しかし、比較的呼吸も安定し、心電図モニターも解除になって安定状態にありました。ドクターから利尿薬(ループ利尿薬のラシックスという薬)の指示がでていました。患者さんの持続点滴の側管から入れます。今では患者さんの点滴を行うのは慣れていますが、その頃は就職して、たったの1カ月ほど、まだまだ1人ではすべてにおいて不安な状態でした。その日は夜勤で数人の患者さんを受け持たせてもらっていました。ラシックスの指示は朝でした。

ラシックスって、一体何の薬だっけ…なんでこの患者さんに今必要なんだろうか?

それがわからないと、ドクターから指示をもらっても、実際に注射するのは私ですから、怖いわけです。「そういえば利尿薬、おしっこが沢山出るんだ。体の中の水分が一気になくなるかも…そうすると、この患者さんは血圧が下がるかも…など。こんなことなら、ちゃんと勉強しておくべきだった。アホな私」と…ドキドキしながら、新人ナースの私は初めての側管からの静注に挑みます。患者さんのベッドサイドについて、「○○さん、おはようございます。点滴のわきからお薬入れますね。おしっこが沢山出てきますけど、○○さんは、おしっこを出す管が入っているので、大丈夫ですからね。」なんて、心はドキドキしつつ、笑顔で簡単に説明しました。患者さんの顔を見ると、顔色も悪いし、元気がない、苦しさがいつもより強い感じ。あれ?なんかへんだぞ?血圧測ってみよう、血圧値は、70/30mmHg!いつもより50も低い!ラシックス注射してよいの?と考えながら、私は12誘導心電図をとっていました。12誘導のⅠ、aVL、V5~V6でST上昇!これってこの患者さん、いま、まさに心筋梗塞を起こしている!心臓の左側壁がダメージだ、これはラシックスどころではない。医者を呼ばなきゃ…とその後早朝の病棟がバタバタ…

あの時、もし私が、ラシックスの注射をして何も気づかすに病棟に戻ってきていたら、と思うと怖いです。今考えてみるとその患者さんは、糖尿病もあったので、心筋梗塞が発症しても、胸痛もなく、急性左心不全状態となり、呼吸状態が悪化していたのです。臨床で24時間患者さんのそばにいるのは看護師です。患者さんの状態からアセスメントし、行動に移すためには正確な知識(勉強)が必要なんですよね…国家試験の勉強は全部仕事をするうえで必要なものですから、勉強も実習も頑張っていきましょうね。

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