第7回 「患者さんのそばで時間を使うということ・・・」

はじめは拒否していた患者さんも次第に心を開いてくれ・・・

皆さんこんにちは。

毎日暑い日が続きますが、体調崩していませんか?勉強や実習に追われる日々かと思いますが、少しずつクリアしてくださいね。

ところでもうすぐ夏休みですね。とはいってもやることがたくさんあって休みどころではないといった感じでしょうか。

実習中の方は、事前学習・レポート・記録作成で忙しい毎日を過ごされていることでしょう。かめきちの母も、昔、実習に行っていた時はたくさん学ぶことがありました。でも勉強が大変というより患者さんに拒否されてしまったり、記録がまったく的外れだと指摘されたことの方が辛かったです。今思うと、ほんとによく看護師になれたものだと思います。

特に、患者さんに拒否された時は頭が真っ白になったことを今でも覚えています。私って何もできない人間なんだ……、必要とされていないんだ……等、自分のふがいなさに情けなくなり何度も涙しました。

しかし、拒否していた患者さんも時間が経つにつれて心を開いてくれるようになり、実習が終わるころには、「いつもありがとう」と言ってくれるまでになりました。すると実習が楽しく感じられるようになりました

今この瞬間にその場で出会えた患者さんとは、二度と出会えない可能性があるということ・・・

そして忘れられない実習があります。

それは、実習最終の週でした。ちょうど、土、日をはさんでの月曜日の朝、私の受け持ち患者さんのネームプレートがなくなっていました。退院?転院?わけがわからないまま病室へ行くと、やはりベッドは空でした。看護師さんたちは何もなかったようにあわただしく仕事をしていました。受け持ちの患者さんのカルテがあったので見てみました。患者さんは土曜日の夜に呼吸が止まってお亡くなりになっていました。なんとも言えない気持でたくさん涙があふれてきました。たった2週間のお付き合いで患者さんとの別れが来てしまったのです。その時かめきちの母は、もっとこの患者さんにできたことはなかっただろうか?思いに寄り添えていただろうか?次から次へといろんな悔いが残りました。その患者さんが学生のかめきちの母に教えてくれたこと、それは、患者さんとの出会いは当たり前のものではなく、奇跡に近いものなんだと、今この瞬間にその場所で出会えた患者さんには二度と出会えない可能性があるということです。

その患者さんは癌の末期の方でした。それ以来どの患者さんに接する時もできる限りかたわらに寄り添えるように努めてきました。特に癌の末期の患者さんは死に対する恐怖などたくさんの不安を抱えています。痛みを和らげる薬剤も大切ですが、かたわらに寄り添うことで患者さんは安心されます。「どんなに忙しくても患者さんとの時間を大切にする」かめきちの母がその患者さんから教えてもらったことは、その後、看護師となった自分を支えてくれました。みなさんもひとりひとりの患者さんとの出会いを大切にする実習にして下さいね。

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