第5回 「実習の時のアセスメントがよくわかりません」

そもそもアセスメントって必要ですか?

先日春期講習の際に、これから実習に出るという学生さんに質問されました。

「実習の時のアセスメントがよく分かりません。そもそもアセスメントって必要なんでしょうか?」

ズバリ!必要です。

難しく考えるとわけが分からなくなるので、基本を押さえましょう。

かめきちの母がその昔、専業主婦でいた頃の話をします。長男が一歳の頃のことです。冬の寒い時期、真夜中に39・5℃の熱を出してしまいました。日中から何となく「風邪かな?」という症状はあったのですが、元気もあるのでとりあえず様子を見ていました。ところが深夜になって熱が高くなり、つらそうな息子の様子に、かめきちの母は看護師ではなく普通のお母さん状態になってしまいました。あまりの高熱に気持ちだけ高ぶってしまい、オロオロするばかりです。薬もないし、どうしよう・・・病院に連れて行こうか?・・・何をすればいいのか?

かめきちの母がその時にやったことは、高熱にうなされている息子に対して、氷枕をあて、水分を多めに摂らせたことでした。病院に連れて行くことはやめました。今動かすことは息子の体力を消耗してしまうと考え、翌朝まで安静に寝かせて受診をすることにしたのです。まあ、普通の母親の対応だったと思います。

しかし、この行動の中にもアセスメントが含まれています。高熱に対して氷枕をあてたのは、真っ赤な顔の息子を見て、冷やしてあげると気持ち良さそうと思ったからです。また発熱によって頭痛や倦怠感が起こりますから、解熱を期待して氷枕をあてたという思いもありました。

水分を与えようと思ったのは、発熱によってたくさん発汗していたので、水分補給が必要と考えてのことです。小児は発熱や下痢によって、あっという間に脱水に陥る可能性が高いのです。

このように、お母さんがとった行動もアセスメントそのものであり、アセスメントは日常でも知らず知らずのうちに行っているのです。改めて文字にしようとすると難しく感じますが、無意識のうちに行動していることも少なくありません。辛さを和らげてあげたいという自然に発する思いと、そこに正しい知識が裏付けされていくことがアセスメントだと思います

これからの実習で、色々な患者さんとの出会いがあると思います。学生のうちに出会える患者さんは、その後の看護師人生において本当に重要です。一日一日の学びを大切にして頑張ってください。とはいっても悩みは尽きないもの。何かありましたら、かめきちの母までお便り下さい。

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